仏紅茶 パリブレックファーストティー その②「初めて明かすフランスへの思い」
先日、フランス人の友人の話をしましたが、
フランスと日本の文化の違いについて、
面白いことを発見しました。
フランス人と日本人の間には真逆の文化があるんです。
それは盛り上がる話題についてです。
フランス人は「嫌いなもの」で盛り上がり、
日本人は「好きなもの」で盛り上がります。
例えば、日本人の場合は、
「私、カフェ巡りが好きなんだ~!」
「わかる!私も好き!今度一緒にカフェ巡りしようよ!」
この流れで仲良くなるパターンが多いですよね。
お互いの好みを共有することによって、
共に行動もできるし、そこから更に
話が広がる可能性もあります。
好きな物を共有できたら、楽しいし、
気分も明るくなりますよね。
ところが、フランス人の場合は、
「私、ブロッコリー嫌いなんだ~!」
「わかる!私も嫌い!」
この流れで仲良くなるそうです。
理由も合えば、尚盛り上がるそう。
この文化の違いに驚きました。
しかも日本人は意見を曖昧にする傾向がありますよね。
「嫌い」と言われると一線置いてしまうじゃないですか。
でもフランス人はハッキリしているので、
「私は、○○が嫌い。」と良く口にします。
フランス人は、英語をあまり好かない人が多いんです。
友人も「発音が汚い!」とハッキリ言っていました。
なるほど…。
自国の言葉に誇りを持つフランス人はそう思うのかもしれません。
それも国民性の違いです。
アメリカが凄く好きで英語を勉強している日本人の友人と、
フランス人の友人と3人で以前食事をしていたときの話です。
話の流れで、フランス人の友人が
「私は英語が嫌いよ!」とハッキリ口にしてしまい、
日本人の友人がピリピリする事態が発生しました(笑)。
後日、フランス人の友人から、
「なぜあの時、彼女はピリピリしていたの?」と聞かれました。
そこでにフランス人の友人に、
「嫌い」という言葉ではなく「苦手」という言葉を
使ったほうがいいよ、とアドバイスをしました。
日本が大好きな在日仏人だからこそ、
日本人の感覚はきちんと伝えました。
人それぞれの思いはあるから、
好みが合わないのはしょうかない。
でも自分が好きなものをハッキリ嫌いと言われたら、
嫌な気持ちになりますよね。
でもやはりこれは日本人の感覚らしく、
フランス人の友人には、
「そうなのであれば、好きな理由を述べて、
彼女に私を説得してほしかった」
と言われました(笑)。
フランス人は討論することが好きなんだそうです。
嫌いなものを共有し合いながらの討論は楽しいし、
互いに意見が合わないなら、
討論して相手を納得させるか、相手に説得してもらいたいとか。
又、アメリカについては、歴史的なことも、とても意識していました。
ここでは敢えてあまり触れませんが、
アメリカとフランスの歴史は深いです。
アメリカ独立100周年を記念して、
フランス国民の募金によって自由の女神が贈呈されたという
素敵な歴史もあれば、悲しい歴史もある。
きっとフランス国民にとって、
今でも受け止められない歴史も多々あるはずです。
異文化を知ることは、本当に興味深いですね。
フランスのことを知れば知るほど、
日本人との感覚が異なるので、戸惑うことも多い……。
憧れていただけの頃とは向き合い方も変わってきました。
私とフランスは合うのかな…と不安になったこともありました。
まだ答えは出ません。
でも好きな気持ちに変わりはない。
文化の違いも受け入れた上で、
もっと沢山のことを知っていきたいと思います。
なんか、恋愛しているような感覚ですね(笑)。
恋愛のように「人対人」ではなく、
私の場合は「人対国」ですが(笑)。
でも配偶者同様、生涯関わっていきたい国なので、
真剣に向き合っていきたいです。
まだまだ知らないことばかり!
だからこそワクワクするな~!