森 咲樹の御茶BLOG「森Tea 百茶百想」アーカイブ

KUSMI TEA”Detox ②「文章を書く、コンサート…伝えるということ」

そしてもう一つ。
…林さん、なかなか毒舌(笑)。
そこが偽善ぽくなくて、親近感があり、
文章がスッと入ってくるのかもしれません。
いい言葉だけを並べられては、
どこか説得力に欠ける。
その人の素の意見も知られるからこそ、
いい言葉も映える。
林さんの文章は、そういう意味で凄くリズミカルで、
次はどんな毒舌が飛び出してきて、
どんな素敵な言葉がくるのかワクワクします。
 
又、文章の中にちょくちょく入ってくる
林さん自身の感想(笑)。
 
それで、「私は三十にして小四を頭に三人の子持ち、子育てと家事をして気楽に過ごしている。お互い照れやなので、手をつないだりなどはしたことはないが、会話はとても多い、子守を引き受けて、夜6時半からのカルチャー講座に出してくれる夫に本当に感謝している」。そうですか。ありがとうございました(笑)。(第二部 りんぼう先生の添削講義 147項)
 
改行されて、また他のダメ出しに移るので、
この段落はこれで話が完結(笑)。
「この文章こそいる?(笑)」
って突っ込みたくなるけれど、
またそこに林さんの人間性が出ていて、面白い。
「(笑)」まで入っているから、もうほんとに、
ただの感想ですよね!!!
私、こういうの好きだな〜(笑)。
 
さて、今までの文章は
林さんがこの本で教えてくれたことを意識して書いてみました。
非常に難しく、脳みその迷路に入り込んだかのようでした。
自分のボキャブラリーの中から
1ピース、1ピース集めて文章を作りました。
まるで、一つのパズルを作っている感覚。
 
意識したことは、
「なるべく、形容詞、形容動詞を使わないこと」。
 
私が「美味しい」とただ書くのではなく、
読者に「美味しそう!」と思わせるような文章を書く。
 
私が「面白い」と書くのではなく、
読者に「面白い!」と思わせるような文章を書く。
 
自分の想像力をいかに膨らませながら書けるか。
そして自分がいかに冷静に、客観的になって、書けるか。


 

私がいつも行なっているコンサートは、
自分が楽しまないとファンの人も楽しんではくれない!
まずは自分が楽しまないと!
その相乗効果が大事。
そう思いながらいつも歌って踊っていますが、
文章はベクトルが違う。
文章は、読者を楽しませるためには、
自分は楽しむばかりではいけない。
至って冷静に客観的な目も常に持つべきなんですね。 
 
 
 文章を書いて、それで何かを人に伝えたいと思ったら、自分が感激していてはだめなんです。自分はあくまでも冷静でなければ。また、何かおもしろいことを書いて人に楽しんでもらおうと思ったら、自分が楽しんではだめです。自分自身を戯画化して、自分が笑うんじゃなくて、読んだ人がゲラゲラッと笑うような、そういう書き方をしなければいけません。(第二部 りんぼう先生の添削講義 179項)
 
なるほど。これは苦労しました。
だって、楽しいこと書いていたらテンション上がっちゃうもん!
どんどん興奮しちゃうもん!
書きながら興奮させて〜!
というのが正直な気持ちではありますが…
それではダメなんですね。
たしかに、コンサートのトークでも、
自分が舞い上がりすぎてしまって、
周りが逆に冷めてしまっていることがよくあります。
「なんでこの自分の興奮がみんなに伝わらないの?!」
そう悩んだことも多々あります。
でもそれって結局は、
林さんがこの本で言っていることと同じなのかも。
文章を書くときだけでなく、伝えるということは
きっとそういうことがポイントでもあるんだなぁ。
楽しむ自分、客観的に見ているもう一人の自分、
その先に楽しまれるファンの方々がいるんですね。
 
歌って踊っているときは、
これからも自分の楽しさを全面に出すよ!
それは今までの経験で
大切なことだと身をもって学んできたからです。
ただ、トークではそれだけではダメだということも
改めて認識しました。


 

『文章術の千本ノック』というタイトルなので、
文章を書く人がよく手に取りそうですが、
その枠に限らず、是非沢山の人に読んでほしい。
だって、私たちはお互いに「伝える」ことによって、
社会が出来上がって、みんなで支え合っているから!
友達と、たわいもない会話をしているときに、
冷静になれなんて言わないけれど、
いざというときに、そうそれは「伝えるべきとき」に、
この本が必ず役に立つと私は強く思いました。
「面白そうだな。読んでみようかな。」
と少しでもこのブログの読者の皆さんが思ってくれたら、
私は今回脳みそをほじくり返して
文章を書いた甲斐があります(笑)。
そのときは是非、今回オススメした
KUSMI TEA”Detox”を飲んで、読書をしてくださいね♪