森 咲樹の御茶BLOG「森Tea 百茶百想」アーカイブ

小堀宗翔さんがおっしゃる「人と人が心を通わせる」茶道とは

こんにちは。 Bonjour.
森咲樹です!
 
今回は、小堀宗翔さんに視点を置いて書いていきます。


「抹茶は世界的にブームではない。」
 
断固として、そう言い切るダントン社長の話を聞きつつ、
宗翔さんの顔が見れなかったのが、
兎にも角にも、正直なところです(笑)。
色々な人の元へ行き、直接話を聞き、
そういう答えを出したダントン社長の意見も納得。
しかし、昔から「抹茶」と関わってきた、
抹茶のプロフェッショナルの宗翔さん目線でも、
絶対に意見があるはずだと、
その意見をグッと待ちました。


まず、宗翔さんもおっしゃっていましたが、
本物の抹茶は、水には溶けません。
そこから話が展開していきました。
 
宗翔さんからは、
三つのキーワードが出てきました。
 
①抹茶
 
②Green tea
 
③Flavor water
 
宗翔さんは、
①抹茶 を ②Green tea だと区別しているそうです。
①=②ということ。
どちらも水には溶けないということでもありますね。
 
ということで、必然的に、①,②≠③ということになります。
①抹茶 は水には溶けないですから。
 
ですが、世界的に有名なスターバックスでは、
②Green teaは、③Flavor water
という認識でいるらしいのです。
 
どういうことか、わかりますか?
 
抹茶フラペチーノ、抹茶ラテ等、
「抹茶」が付くメニューがありますよね。
 
スターバックスの公式サイトには、
抹茶ラテは、”Green tea latte” と表示してあります。
 
この”Green tea”の表示が、気になりました。
 
この”Green tea”が、単なる緑茶であれば、
②と③はイコールで結ばれます。
 
ただ、”Green tea latte”は、明らからに抹茶ラテなので、
この ②”Green tea” は緑茶ではなく ①抹茶 なんですよね。
 
しかしながら、
 
☆①抹茶 は水には溶けない。
 
☆②Green tea を③Flavor water と認識している。
 
この二つの視点から、
①抹茶ではなく、「抹茶パウダー」を使用しているということでしょうか。
 
なので、抹茶は世界的に知名度も出てきてはいるが、
本物の①抹茶としての②Green teaなのか、
②Green teaが③Flavor water としての抹茶フレーバーなのか、
というのは全然違うと、宗翔さんもおっしゃっていました。
 
 
材料の欄には、こう書いてあります。
 
Milk, Matcha Tea Blend [Sugar, Ground Japanese Green Tea].

この表示を見て、私は様々な疑問が浮かんできました。
Matcha Tea Blend [Sugar, Ground Japanese Green Tea]とは、まず何か。 
Matcha teaとJapanese Green teaの違いは何か。
抹茶なのか、緑茶なのか。
緑茶の場合、砂糖を混ぜたらどういう状態なのか。
Sugar,Japanese Green teaをブレンドしたMatcha teaは、
海外ではどういう状態なのか、海外に住んでいた友達に聞いたところ、
「砂糖と抹茶を混ぜたもの」だと教えてくれました。
その子は、Japanese Green teaは、
日本の緑茶ではなくて、抹茶という解釈なんだなぁ。
外来語として”Matcha”は抹茶だし、
”Japanese Green tea”は、物によっては緑茶のときもあるらしいですが、
抹茶と捉える人の方が多いらしいです。
ただ、私が海外へ行ったときに、
Japanese Green teaと書いてあるペットボトルは、
抹茶ではなく緑茶でしたね。
世界中でも、まだ統一されていないことがわかります。
材料にはMatcha teaと記載してあるのに、
商品名にMatchaは入れないことに、私は少し違和感も感じました。
②Green teaを、③Flavor waterと認識していて、
かつ、①抹茶 は水に溶けないから、あえて②Green teaにしているのか。
”Matcha”よりも”Green tea”の方が想像がつきやすいからなのかな。
 
凄くややこしくて難しいのですが…
ご理解頂けますか?
 
沢山の疑問が生まれて、私は理解するのに凄く時間がかかりました(笑)。
 
お茶という括りでは、どれもお茶に間違いありません。
ただ、宗翔さんもおっしゃっていたように、
①抹茶 なのか、②Green tea なのか、③Flavor water なのかは、
大きな違いがあるということですね。
 
だからこそ、ダントン社長もおっしゃっていましたが、
水や冷たいミルクに溶ける抹茶が開発されることが、
本当の意味で世界的に「抹茶」が流行ることに繋がると思いました。
 
”Matcha”が 本物の①抹茶 としても、外来語としても、もっと浸透して、
Japanese Green teaと言わなくても、
”Matcha”と言えば伝わるくらいになったらいいなぁとも思います。
 
 
対談の後に、宗翔さんがお点前して下さいました。
 
宗翔さんのブログにも、その様子やご自身の意見が書いてあります。
 
http://girlsf.jp/life/20524?sp


 

「抹茶を頂くまでの様々な作法が面倒臭いのでは?」
とおっしゃっていたダントン社長も、
お点前後は、作法の様々な意味を知ることで、
その面白さや深みを感じて下さいました。
 
ダントン社長のように、そういう先入観がある方にも、
もっとカジュアルに感じてほしいという意味で、
宗翔さんと共にOL茶道も始めました。
身を以て感じたことにより、
もっとOL茶道を盛り上げていければ良いなとも、
改めて感じました。
 
宗翔さんは、ご自身のブログに、
 
「安易に作法をなくしたり、
簡単にしてお抹茶が頂ければOKということではなく、
人と人が心を通わせ、心を豊かにし、本当の自分を発見する……
そんな楽しさが茶道には隠れているのです。
その所作こそに意味があるのです。」
 
と書かれていますが、
本当におっしゃる通りだと、しみじみ思います。


旅に出ると、心が洗われたり、沢山の人と関わることで、
自分を改めて見つめ直す時間になりますよね。
茶道も、私はそういう感覚と同じだと思っています。
 
また、互いが作法の意味を理解することで、
会話が無くとも、心と心で通じ合うことができます。

茶道に限らず、それは、生きていく上で、
実はとても大切なことなのではないでしょうか。
 
そして、今の私のアイドルグループ活動にも、
とても大切なことです。
 
そういう意味も込めて、
私はもっと沢山の人に茶道を経験してほしいです。


次回は、いよいよ100回目!
記念すべき100回目!!!
 
次回も、文章を通じて、どんな自分と出会えるのか、とっても楽しみです!