森 咲樹の御茶BLOG「森Tea 百茶百想」アーカイブ

台湾茶 「杉林渓」

こんにちは。 前回は「シャンパーニュロゼ」の紹介文を読んで下さりありがとうございました。シャンパーニュロゼに対して、少しでも興味を持って下さったら嬉しいです。一息つきたい時に是非お飲みください!

森tea第二弾です!今回紹介するのは「杉林渓」という台湾茶! 標高1200メートル前後から下で作られるお茶を「竹山茶」と呼び、上で作られるお茶を「杉林渓」と呼びます。茶園の標高によって、茶の滋味が異なるのですが、この杉林渓は、高山茶の中でも最もコクがあると言われています。 台湾ではとても上級のお茶として扱われ、そのコクと苦味、高山の澄み切った気品ある味わいのある「杉林渓」は、台湾の女性にとても人気だとか。

 

私自身、高山茶自体が初体験だったので、どんな味がするかドキドキワクワクしながら、茶葉が入った袋を開けました!

「ん.........?!?!?!」

開けた瞬間、まず目が点に...。茶葉が丸まって入っている...。大きめのダンゴムシが沢山入っているような感覚なんです(笑) 茶葉といえば、細かくサラサラしたモノ。そういう茶葉しか見たことがなかった私は、新しい茶葉の形で、驚きを隠せませんでした!「これが本当にお茶なのか?!」「お湯を注いだらお茶になるのか?!」...そんな疑問まで生まれてしまったんです(笑)

口に含み味わった時、杉林渓の味覚の発見があると思っていましたが、袋を開けた瞬間から、こんなに驚くような発見があるとは!!

 

お湯を注ぐと、丸まっていた茶葉が段々広がって、葉の形が見えてきました。

袋を開けた瞬間、前回の「シャンパーニュロゼ」のように、フワッと茶の香りはしなかったですが、お湯を注ぐと、気品溢れる爽やかな香りが広がりました。まるで、神聖な森の中で新鮮な空気を吸っている感覚。自分の部屋でお茶を楽しんでいるのに、一気に森の中に居るような爽やかさ。香りだけで、想像力がとても膨らみますね!

苦味があるお茶と聞いたら、色がすごく濃く出るのかと想像するかもしれませんが、杉林渓は色が薄いのも特徴の一つ。お茶を入れた時の色は薄いですが、味にはしっかりと苦味が出ていますよ!

苦いと言うとセンブリ茶のような強い苦味なのかと少しハラハラドキドキしていましたが、口に含んだ瞬間の苦味には、全く嫌味がありません。 むしろ、鼻に通る爽快感が日本茶では感じることのできない感覚にさせてくれます。

 

私は幼い頃から祖父母と暮らしているので、緑茶、玄米茶など日本茶はよく飲んできました。お茶に慣れ親しんでいる私ですが、お茶で爽快感を感じたことはなかったので、すごく新鮮。

お茶が大好きな祖父母は、台湾茶を飲んだことがあるのかな。

「杉林渓」を飲んだことがあるのかな。 つい先日80歳と81歳になった祖父母。 朝は仕事や学校に向かうためにばたばたしているし、夜は帰りが遅い私は、就寝が早い祖父母とは生活のリズムが違うため、同じ屋根の下に暮らしていてもなかなか顔を合わせられない毎日です。 実は、私がこの芸能の仕事を始めたとき、祖父母からは反対されていました。 「勉学と両立出来ているの?」 「ちゃんと学校には行けているの?」 ...反対というか、よく心配もされました。家族全員が一致団結して応援してくれていなかった状況が、私自身も辛かった日々もありました。当時は心配症すぎる祖父母にいつも、 「学校にはちゃんと行けているし、学校の友達も沢山いるし、成績も下がってないよ!」 と言い聞かせて、毎日レッスンに通っていたなぁ...。

 

そんな祖父母が、芸能活動を心から応援してくれるようになったのは、まだバックダンサーだったけれど出演したコンサートを観に来てくれたことがきっかけでした。「咲樹が頑張っているから。」と、両親が祖父母をコンサートに連れてきてくれたんです。この日は祖父母に認めてもらいたくて、一生懸命踊りました。

 

「咲樹、キラキラしていたよ。頑張っているんだね。」

帰宅してから祖父母が私にかけてくれた言葉です。頑張っている姿を見てもらえて嬉しかった。認めてもらえて嬉しかった。祖父母にも両親にも感謝しました。

そんな出来事があってからも心配症なのは変わりないですが、私の体を気遣いつつ、ずっと芸能活動を応援してくれています。

 


人間誰しも、認められたい気持ちは一緒だと思うんです。頑張っている姿を見てもらっても、必ずしも認めてもらえるとは限らない。でも、例えその瞬間は認めてもらえなかったとしても、折れずに踏ん張った方がいい。自分がやりたいことに必死に向かっている時って、絶対キラキラしている。諦めない強い意志を持ち、向かい続けていたら、必ず見ていてくれる人はいるし、いつかきっと認めてもらえる時はくる。

〝そんな簡単に言わないでよ〟...そう思う方も沢山いるかもしれません。私がそう強く思い芸能活動を続けてきて11年が経ちました。諦めようとした瞬間だってあったし、限界を感じて涙した瞬間も多々ありました。でも活動を続けているのは...、諦めていないのは、一度しかない人生を後悔したくないから。辛くて泣いてもいいんです。むしろ泣いた方がいいんです。その気持ちを涙で洗い流して「また頑張ろう!」と目標に向かうことができるなら、いくらでも涙を流してください。私もそうしてきました。

そして、もう一つ言えるのは、「諦めも肝心」という言葉は、目一杯努力した人の言葉だということです。

 


そういえば、最近祖父母とゆっくり話が出来ていないなぁ。お茶が大好きな祖父母と、高貴な香り漂う「杉林渓」を飲んで、ゆっくり話ができたらいいなぁ。「杉林渓」を初めて飲む祖父母と、どんな話が弾むんだろう。そもそも「杉林渓」を気に入ってくれるかな。私が疑問を抱いたように、「この茶葉...これ本当にお茶なの?」と聞かれたして(笑)

祖父母には、いつまでも元気でいてほしいんです。結婚式の晴れ姿も見て欲しいですし、もっと欲を言えば、ひ孫も見て欲しい。


家族との団欒に「杉林渓」を飲んでみてはいかがですか? どんな話が弾むか、わくわくしません?家族と普段ゆっくり話が出来ない方は特に「杉林渓」を飲んで、みんなで話を弾ませて楽しい時間をお過ごしください。仕事をする時間、勉強する時間も確かに大切だけど、そういう時間も日々の原動力となるはず!時には息抜きも大切ですよ!