「日本人の努力の賜物」和紅茶「うれしの紅茶」その③
2つ紹介しましたが、
大和言葉はまだまだ沢山あります。
ですが、最近は大和言葉を
あまり見聞きしませんよね。
現代の言葉は、省略されたり、
複数の意味で通じたり、便利ではありますが、
「美しさ」や「重み」を感じにくい気がします。
大和言葉を見聞きしなくなったからこそ、
意識して使用してみると、
今までとは違った印象を
残せるのではないでしょうか。
美しく味わい深い「和の表現」がある
大和言葉を大切にしていきたいですね。
頻繁に使えということではなく、
TPOをわきまえ、さりげなく長期的に
使っていくことに、現代は意味があると思います。
言葉というものは、
それを使ってきた人の歴史を背負っています。
それは自分にも他人にもいえること。
私が5歳のときと現在とでは、
生活も経験も違います。
沢山の言葉を使用してきて、
その都度「私の歴史」がたっぷり詰まっています。
また、私が生まれる前に日本語を使っていた人々の
生活の歴史も背負っています。
それは大和言葉を築き上げてきた
祖先たちの歴史もです。
そう考えるとどちらの歴史も大切に
これからも言葉を使用する必要があるのでしょう。
ただ私たちは「今」を感じて、変化させて、
生きていくことはできても、
「歴史」となると想像の世界でしかないので、
少し難しいかと思います。
でも「今」があるのは「歴史」があるからですし、
「歴史」を参考にしつつ「将来」がつくられる。
言葉も、紅茶も、
今こうして沢山の人が使用したり
飲んだりできるのは、
沢山の歴史が詰まっているからなんですね。
「歴史」を忘れてはいけない大切なものとして
心に留めると、「今」に感謝ができる。
そして「未来」を見据える。
私は、遠州流茶道 小堀優子さんと
新たなカジュアル茶道を模索する
「OL茶道」という連載も行なっていますが、
遠州流茶道の理念は、
「稽古照今(けいこしょうこん)」です。
古を稽えて、今に照らす。
先人が築き上げた伝統を正しく受け継ぎ、
現代に活かし、新しい創造をすることです。
まさに、今回の「和紅茶」を通じて
私が感じたことです。
優子さんに沢山教えて頂いていることで、
この世界観に気づくことができました。
特に、これからを背負っていく私たち若者にとっては、
とても大切なことです。
又、2020年に開催される
東京オリンピックに向けて日本は
どんどん進化していくでしょう。
どんな日本に進化するのか楽しみではありますが、
築き上げてきた伝統に感謝し、
学び、その上で発展させるべきということを
日本人は忘れてはいけない。
そう強く思います。
私ができる些細なことは、
日本人の努力の賜物、「和紅茶」を、
これからも飲み続けていくこと。
そんな些細なことでも、未来に繋がると思います。
日本人ひとりひとりが意識していけば、
きっともっと素敵な未来が待っている。
そう信じています。
みなさんも「和紅茶」飲んでみてくださいね!
今回の配信が2015年最後となりました。
この森teaブログを通じて、
お茶の知識がつき、文章の勉強になっているのは勿論、
自分自身を見つめ直すブログとなっています。
そして、自分の意志をハッキリ書けて、
森咲樹を出せる素敵な場所です。
これからもお茶を通じ、文章を通じ、
どんどん自分を出していきたいと思います。
2016年も張り切って書きますので、
森teaブログ是非読んでくださいね!
これからも一緒にお気に入りのお茶を
見つけていきましょう♪
良いお年を!